269: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2024/07/12(金) 23:54:45.46 ID:eHYGMVxz0
└(*・ヮ・*)┘《心得たぁ!!》
『グプッ!?』『プギァッ!?』
西住さんの号令に、いの一番に応えたのは鈴だった。有言実行、明朗快活な返事と共に放たれた弾丸は、一発で今まさに機動保安隊の前衛に向かって跳躍した2匹の【寄生体】──恐らくは西住さんたちにとっての【ヌタウナギ】──を纒めてぶち抜きその頭部を吹き飛ばす。
└(*・ヮ・*)┘《いっえええええいナイッショー!!》
《五月蝿えぞ、はしゃぎすぎだ阿呆!》
《だが“Nice shot”なのは事実だ、狙撃班各位は牛尾巡査に続け!!》
《畜生、何で俺は国民を、住民を狙って…………撃っ……て………!》
《“今”は化け物だ!…………そう、思い込め!!》
無理からぬことだけど、機動保安隊同様決してその心中は穏やかじゃないようね。……鈴はどうだかちょっと判別つかないけど。
「ゴペッ!?』
『ウギムッ」
「ぎゅプッ……』
ただ、それで狙いが疎かに、とはならない。飛来する弾丸は全て、寸分の狂いなく首や胸、喉笛など【暴徒】たちの急所を射抜いていく。
敵兵力の漸減・撃滅を主目的とするなら、本来狙撃は適切な攻撃手段とは言い難い。万に届こうかという圧倒的物量に対し即効性があるのは相応の火力を用いた面制圧火力であり、例え一撃一撃は必殺でも削れるのが“点”では焼け石に水。ただ闇雲に撃つだけなら足止めの役割すら禄にこなせないでしょうね。
『ギピイッ……」
「うわっ!?おい、邪魔すnブギュルッ』
だけど鈴たちの射撃は、機動保安隊と“群れ”の接地箇所………さらにその中でも、【暴徒】や【寄生体】による流入の動線部分に集中している。
『ファゴッ!!?」
『『ギギイッ!!?』』
規模が超超超ド級とはいえ、ここは船の甲板上。通常の地上戦よりも更に空間が限定された戦場だ。その中で半径200m程度の空間に万単位の兵力を注ぎ込むとなれば、動線維持の重要性はこの“群れ”の継戦能力そのものと直結する。
然るに、大軍勢が殺到・密集している状況下で、その動線で例え数人ずつ、数体ずつでも倒れる者が現れ続ければ。
『いぎぁっ!?」
「おい、退け……ギュフッ』
『ま、また撃たれたァ………!」
攻勢自体が、大幅に停滞する。
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