エンド・オブ・ジャパンのようです
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246: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/07/26(水) 21:36:19.95 ID:1kNqHEos0
(ドイツ語の授業でも履修していたのかしら……?)

学園艦の最大の設立理由は“海外に通用しうる人材の早期育成”であり、この理念の影響から各学園艦は英語以外にも多数の外来語を選択制の授業に取り入れている。
流石に大洗女子学園の授業内容まで網羅するほどの“フリーク”には私もまだ踏み入れていないけど、独逸語があっても全くおかしくはない。単語の内容にしても、片方は元から知っておりもう片方は「炎」などの極一般的な意味も含まれてる。授業で習うことはあるでしょう。

(だからおかしくはない………けど、ね)

では何故、この2単語を“癖になってうっかり思わぬ場で口走ってしまう”ほど練習する必要があるのか。
大洗女子学園はプラウダのようにチーム内に留学生がいるという事情もない。そこまで急ピッチにドイツ語を覚え習得する必要性というのは薄いはずだ。

ヨーロッパ全体があんな有様だから、例えば留学なんてできるワケもないのに。
そんな中で“現地人が聞いても問題ない”レベルで、よりによって“ドイツ語”を習得する必要がどこにあるというのかしら?

『────ボォオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!』

「………っ!?」

止め処なく溢れ出て頭の中をグルグルと回る思考は、でも今の私の置かれた状況を考えれば「余計なコト」でしかない。

まるでその事実を突きつけようとでもするかのように、低く、重く、長い咆哮が空気を震わせた。

『ボォオオオオオオオオオオオッ!!!!!』

「敵空母、起動!!」

大洗女子学園本校舎の入口辺りにどっかりと鎮座していた【軽空母ヌ級】。大きさなどから推察するに恐らくFlagshipクラスであるそれが吠えながらパッカリと口を開ける様を目にして、思わず私は僚艦にそうするようにして叫んでしまった。

『『『─────!!!』』』

ヌ級の声の余韻が収まる間もなく、続けて聞こえてくるレシプロエンジン音。空へと舞い上がった【カブトガニ】が、せいぜい10機程度ながら明確に私達の方へ進路を取り猛然と迫ってくる。

「敵機、来るわ!!6時方向!!」

(;*‘ω‘*)「にゃろ!!」

『───ッ!!!』

彼我の距離の兼ね合いから向こうはわざわざ後ろに回り込んでからの襲撃となったが、向こうの速度が巡航でも200km/hを超えるのに対しW号は最大速でも39km/h。当然振り切れるはずもなく瞬く間に距離を詰められる。
女保安官がニューナンブを一発空に向かってぶっ放すが、先陣を切った一機はあっさりと躱し射撃位置に着いた。


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