エンド・オブ・ジャパンのようです
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243: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/07/26(水) 21:28:47.14 ID:1kNqHEos0
「こっちへ!!」

チ級の軌道を眼で追いながら、彼女は私達の方に手を差し伸べてくる。

言いたいこと、聞きたいことは山ほどある。だけど、今は時間的にも状況的にもその余裕がない。

そしてこの急場を切り抜けるに当たって、残念なことに彼女の“提案”は最適解だった。

「02、03!!」

∬メ;´_ゝ`)「「了解!!」」└(*・ヮ・*メ;)┘

『『ギュココッ!!?』』

私が声を上げるとほぼ同時に、阿音と鈴が踵を返す。その背を追おうと何体かの【寄生体】が飛びかかるけど、単調で纏まった軌道だったので一太刀で斬って捨てる。

「北方巡査、二田巡査!!」

(*‘ω‘ *#)「瓜生、左側をやるっぽ!!」

<ヽ#`∀´>「承ったニダ!!」

W号の停車位置は5メートルも離れておらず、ほぼひとっ跳びで二人が車体に取り付く。それと入れ替わる形で、保安官の制服に身を包んだ男女が路上に飛び出し膝射体勢を取った。

構えられているのは、ニューナンブM60。

(*‘ω‘ *#)「射撃開始!射撃開始!!」

<ヽ#`∀´>「喰らえ!!」

「ギャオッ!?』

『ぐぉっは!?」

吐き出された銃弾は、二発ずつ。レボルバー式のニューナンブでは弾幕展開など行えるはずもなく、計四発の.38mmスペシャル弾は眼前の【暴徒】と【寄生体】の大群に対して余りにも儚く頼りないものに見える。

だけど、放たれた弾丸は全て、正確に頭部を射抜きつつ敢えて斜めから側頭部に向かって貫通していくよう絶妙に射角が調整されていた。

『「『オゴぁッ!!?」』」

『『『ギギィッ!!?』』』

突出しようとしていた四人の【暴徒】は、何れも着弾の衝撃に耐えきれず弾丸に引っ張られているようにして派手に後方へと倒れ込む。当然路地に満ち満ちていた“群れ”への影響は甚大で、足を取られた後続の【暴徒】の進軍が止まる。
更に、その中で奇襲の機会を伺っていた【寄生体】達も出鼻を挫かれ突貫できない。

「良い腕ね!」

(*‘ω‘ *#)「そいつぁどうもっぽ!艦娘並びに同行者確保、撤収!」

<ヽ#`∀´>「了解!!」

“人海”による物量圧から開放され、私もW号の方へ駆けつつすれ違い様に鈴と同じくらいの背丈の女保安官に声をかける。彼女は一瞬だけ肩を竦めそれに応じると、相方の保安官と共に“群れ”へもう一発叩き込んで直ぐに私達の元へ合流する。


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