エンド・オブ・ジャパンのようです
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226: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/04/13(木) 23:17:01.18 ID:JNDnG78R0
駆逐艦娘1名、陸上自衛隊員1名、学園艦保安官1名による、大洗女子学園の奪還。
そんな、平時に私が第三者として聞いたなら発言者の気が触れたとしか思えないような“作戦”を声高に宣言してから、一時間ほどが経過した。

この時点で私達の位置から学園校舎までは、目算距離で約3kmになるかどうかといったところ。徒歩である点を考慮すると決して近いとは言えない。
けれど、常人の身体能力を遥かに凌駕する艦娘と膨大な体力を要する肉体系公務員2名が“普通に”移動したなら、この一時間小走りでもしていればもう到着していたでしょうね。

「『「ァアァアアアアアアッ!!!!』」』

『『『ギャッ、ギャッ、ギャギャっ!!』』』

まぁ、【私達に対して殺意マシマシの“元”人間】と【私達に対して殺意マシマシの敵性侵略生命体】が道に溢れかえり何千何万と犇めく中を、“普通に”行けるワケがなかったってだけのことよ。

「ウボァ………』

「二人共、次はこっちへ!」

∬;メ´_ゝ`)「Muscle-03、進行方向の家屋上を警戒!私がしんがりをやるわ!」

└(*・ヮ・*;メ)┘「あいよー!」

向こうの数的優位をなるべく削ぐために、こうして裏路地や細道へと誘引する機会が多いことも相まって、進んだ距離はせいぜい1kmがいいところ。“目標地点”まで1/3も来れていない。

『キョアアアアアアッ!!!』

そして、進めば進む分だけ、押し寄せてくる敵の壁は分厚く、波は激しくなってきている。

「伏せて!!」

∬メ;´_ゝ`)「…ッ!!」

飛び込んだ裏路地に、お構いなしに殺到してきた【寄生体】の塊。その中から一匹が、しんがりで89式小銃の引き金を引き続ける阿音に向かって胴を伸ばす。
私の叫びに応じてとっさに背中から倒れ込む形で背後へと跳躍した阿音の首から数センチほどの位置で、鋭い牙がガチンと鈍い音を立てた。

『ギッ──ゴボァッ!?』

更に追撃しようと開かれた口に、対深海棲艦白兵戦闘用のブレイドを突っ込む。特殊合金で出来た漆黒の刃が上顎をぶち抜き、砕かれた甲殻の破片が飛び散って両側のコンクリート壁にカランカランとぶつかる。

『キュペッ』

『オゴパッ』

首を捻り切って、そのまま投擲。姑息にも足元からの奇襲を狙って地面を這ってきていたもう一匹の頭部も砕け散った。


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