勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の完結
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560:名無しNIPPER[sage saga]
2022/12/11(日) 12:47:22.53 ID:ckhR7HQw0
『村道』


スタスタ…


盗賊「ふむ…今のが盗賊ギルドからの接触だな…」

ロボ「ピポ?」

盗賊「俺が来る前から監視されてんのよ…確かに他の客には気付かれん様にして居る」

盗賊「まぁ大体話は読めて来た…運びたいのは木材…ほんでどうせ監視役で商人に化けた誰かが同行する」

盗賊「だが…向こうにどんだけ利が有るのかイマイチ分からん」

盗賊「その辺の話は多分これからだな…さてどう来る?」

盗賊「宿屋で待って居た方が良いか…」

盗賊「ううむ…使いを夜間に寄越すとは考えにくい…もう一日待つのは金が勿体無いしなぁ…」

ロボ「ピピピ…」プシュー バタバタ

盗賊「んん?どうした?」

ロボ「ピピ…」ウィーン ユビサシ

盗賊「お?ヌハハなんだありゃ…仁王立ちしてんじゃ無ぇか…」


少女「おい!!お前!!」ズイ


盗賊「おっとぉ?…嬢ちゃん何か用か?」

少女「例の手紙は持って来ているか?」

盗賊「何の話よ?」

少女「とぼけるな!手紙を交換すると言ったのはお前達だろう?」

盗賊「ええと…悪りぃ!何の話か分からん」

少女「じゃぁ援助しないぞ」

盗賊「誰と援助交際する約束したが知らんが俺は人違いだ…」

少女「ニーナ…」

盗賊「何!?姉御と?って事はお前が…」

少女「手紙を渡せ!」

盗賊「ちっと待て…声がデカい…手紙の話は聞いて居ない…てか姉御は戦場で負傷してここに来れなかったんだ」

少女「ちっ…先にやられたか…」

盗賊「おいおいどういう話か分からんのだが…もう少し分かる様に教えてくれ」

少女「秘密の手紙だ…それを持って居たからやられたんだ」

盗賊「なんだと!?姉御は今ミネア・ポリスで療養している筈だ…直にバン・クーバに戻って来るだろう」

少女「それは本当か?」

盗賊「間違い無ぇ…姉御は必ず帰って来る」

少女「明日の朝もう一度ここに来い…帰って相談してくる」

盗賊「お…おう…」---まさかこんなガキが盗賊ギルドに居るのか?---

少女「約束は守れよ!!」ピョン クルクル シュタ

盗賊「うぉ!!飛んだ…マジか…」アゼン

ロボ「ピポポ…」アゼン

盗賊「…なんか気のせいか濡れた犬の匂いが…」クンクン

盗賊「しかし…秘密の手紙か…気になる話だ」


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