53: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2022/06/06(月) 01:34:54.65 ID:Sev9O2YP0
「なあ、お前ごとき弱小プロダクションが……」
「ええ、うちは小さいプロダクションですので──」
プロデューサーはあくまで落ち着いて返す。
「あまり事を荒立てたくはないんですよね」
ぶちん、と何かが切れる音がするようだった。
「てめえ、立場分かってんのか!!」
ついにマネージャーはプロデューサーを怒鳴りつけた。
「はい、分かってます。だから先ほど申し上げたじゃないですか」
冷静に、冷静に、プロデューサーは話す。
「『輝子からお話はかねがね』って」
「──っ」
マネージャーは息を呑み、輝子を睨んだ。
輝子は意味が分からずプロデューサーを見つめ、プロデューサーは優しく輝子に微笑んだ。
「パワハラか、録音か?めんどくせえ、こんなカスみたいなガキなんかに……」
彼はぶつぶつと呟きながら頭を掻く。
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