星輝子「真夏みたいに気持ち悪い」
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30: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2022/06/06(月) 01:04:42.05 ID:Sev9O2YP0
「お前は、トモダチを捨てたんだ」

輝子を嘲り、見下す『それ』から目を離す事ができない。

「最近のプレイリスト、J-POPで埋まってるじゃないか。最後にメタルを聴いたのはいつだ?」

「キノコも最低限の世話しかしてないだろう。大事なトモダチに裏切られて可哀想になあ」

心底蔑むような顔で輝子を見る。彼女は何も言い返す事ができない。
自覚があったからだ。現実の友達にかまけて、いや、それだけではない。
彼女は昨日の自分を思い出す。
携帯電話から音楽を再生する時、メタルを避けていた事。
キノコに霧吹きをかけるや否や、できるだけ目立たない場所に置き直した事。
あの時の自分は何を考えていたのか。
彼女は自分の中のドス黒い何かから必死に目を逸らしていた。

「なんでメタルを聴かない?なんでキノコを放っておく?どうでもよくなったのか?」

陽炎は、

「違うよな。そんな訳がない。裏切ったのは・・・」

陽炎は、

「お前が裏切ったのは、幸子ちゃんと小梅ちゃんの方だもんな」

陽炎は、あっさりと、彼女の心の急所を抉り取った。


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