8: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2022/05/10(火) 13:44:21.69 ID:nm7zvJuf0
「高山君は、まつりちゃんが好きなんだ」
「え?」
誰が好きかと聞かれたので、まつり姫と答えてその理由を話したのだが、徳田さんはなぜだか不満そうに、頬を膨らましながらそう言う。
そして教室から小走りに出て行った。
「えっと……なにか悪いこと言ったかな……」
が、すぐに顔だけ教室のドアからこちらを覗いてくる。
「またね、高山君」
「え、あ……うん、またね。徳田さん」
また徳田さんはすこしよろけると、そのまま去って行ってしまった。
その後ろ姿が、なんとなく可愛くて高山少年は彼女が去って行った後をずっと目で追っていた。
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