32: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2022/05/10(火) 14:01:46.92 ID:nm7zvJuf0
「それでは失礼するのです。色々とありがとうなのです」
「またね、高山君」
右手を差し出す徳川さんに、高山少年はまつり姫の顔色をうかがってから、おずおずと手を伸ばし握手をした。
「握手ぐらいは、認めてあげるよ」
「ふーんだ。別にまつりちゃんに認めてもらう必要なんかないから」
そう言いながら、2人は手をつないで帰って行った。
互いに和解したのは間違いなかった。
「可愛い彼女じゃない」
姉の言葉に、弟である高山少年は頭をかく。
「まだ彼女じゃあ……いや、まだっていうか、向こうがどう思ってるかわかんないし……」
「あなたねえ……」
姉である紗代子は、ため息をついた。
「どう思っているか、本当にわからないの?」
「それってどういう……」
紗代子はため息をつきながら、更に首を左右に振る。
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