姉がアイドルということ
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26: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2022/05/10(火) 13:57:49.44 ID:nm7zvJuf0

「もしもし? 紗代子ちゃん?」
「はい。どうかしたんですか、まつりさん」
「今、紗代子ちゃんはお家にいるのですか?」
「ええ」
 その頃、階下では姉の紗代子がスマホで会話をしていた。まつりから通話が入ったのだ。
「もしかしてなんだけど、紗代子ちゃんのお家って○×△の□▼のあたりではないのですか?」
「ええ。そうですけど……」
 ちょっと玄関から、家の前に出てきてみて欲しいのですけど」
「いいですけど」
 通話をしたまま、紗代子は玄関を開ける。
 そこには、まつりが立っていた。
「あ、まつりさん。どうしたんですか?」
「やっぱり紗代子ちゃんのお家だったのですね。この辺りだと聞いていたし、高山と書いてあったのでもしかしてと思ったですが」
 まつりの方も、確信はなかったようで目を丸くしている。
 事態がわからず困惑する紗代子に、まつりは聞く。
「妹が、お邪魔をしているのではないですか?」
「え?」
「姫の妹が入っていくのを、姫は見てしまったのです。紗代子ちゃんのお宅に」
 紗代子の脳内にも、その意味が染みこんでいく。
「あ!」
「来ているのですね?」
「そうか。誰かに似ていると思ったけど、まつりさんだ!」
 振り返り紗代子は、弟の部屋の辺りを見上げる。




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