16: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2022/05/10(火) 13:50:44.56 ID:nm7zvJuf0
翌日。
事務所で思いっきり突っ伏しているまつりを見て、朋花は小首をかしげる。
「どうしたんですか〜? まつりさんは」
「それがですね〜。昨日あれからまつりさんは、妹さんを問い詰めたそうなんですよ〜」
ああ、と頷くと朋花は扇子で口元を隠しながら笑う。
「それで妹さんのご機嫌を損ねた……といったところでしょうか〜?」
美也も頷きを返す。
「あなたにはまだ恋は、はやいのです〜。それでお相手はどこの誰なのですか〜? と、こう聞いたそうなんですよ〜」
「美也さんのまつりさん口調は新鮮ですね〜」
「そうですか〜? ほ〜♪」
「ふふふ、お上手ですよ〜」
「2人とも、姫は真剣なのです!」
楽しそうな朋花と美也に、身体を起こすとまつりは大声を出す。
「やっと少し、元気が出たみたいですね〜」
「めでたしめでたし、ですな〜」
「え? あ」
朋花と美也は、それぞれがまつりの手を握る。
「心配しても、しょうがないことではありませんか〜?」
「今は、見守ってあげるのがよいと思いますよ〜?」
2人の言葉に、まつりも頷く。
「そうなのですよね……2人とも、ありがとうなのです」
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