萩野千尋「ハクは優しいね」饒速水琥珀主「そして、愚かだ」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2022/04/26(火) 23:24:02.06 ID:Oi28gO83O
「私はここに居るよ?」
「たしかに君はここに居る。だけどね」

しかしそれは安心に繋がらない。私は願う。

「目で見えるものが真実とは限らない」
「だからハクは袴に手を入れるの……?」

ああいけない。だめじゃないか。愚かだな。

「袴に手を入れたことは素直に詫びよう」
「じゃあ、手を抜いて?」
「そういう問題じゃないんだ」

その段階は過ぎ去った。あの夏のようにね。

「仮に私が手を抜いたとしよう」
「うん」
「すると、どうなると思う?」
「ハクが正気に戻る?」
「ところがそうはならないんだよ」
「どうして?」
「精神とは不安定で不可逆だから。同様に記憶とはおぼろげで不確かだ。よくお聞き。千尋が湯婆婆に名前を取られなかったのは契約書に書いた苗字を間違えるように私が魔法をかけたからだ。けれど私は本名を書いてしまった。だからもう元の私には戻れないんだ」

もうあの頃のように超然としていられない。

「それに私はもう知ってしまったんだ」
「ハクは何を知ったの?」
「魔法のような君のお尻の心地よさを」

もう決して離さない。竜は尻に魅せられた。


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