めぐみん「胸なんて飾りですよ」佐藤和真「お? なんだめぐみん、嫉妬か?」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2022/04/17(日) 22:29:26.75 ID:w7w97Q7xO
「具体的にそのデンキとやらをカズマの世界の人々はどう使っていたんだ?」
「色々だよ。暗くなったら電球で照らしたり、暑くなったら涼しい風を出したり、逆に寒くなったら温かい風を出したりな。一切火を使わずに料理まで出来た」

ダクネスの質問になんてことないように答えるカズマ。信憑性のある話ではありませんが、私たちは良き妻なので夫を疑いません。

「この世界でその力は使えないのですか?」
「どうだろうな。俺もそんなに詳しいわけじゃないから断言は出来ないけど、雨は降っても雷ひとつ落ちやしない世界だからな。一応ベルディアの登場回では落雷のシーンがあったけど、アレはただの演出だろうからノーカンだと思う」

ふむ。カミナリですか。唆られる響きです。

「そもそも初級魔法に電撃魔法がない時点でそういうエネルギー自体ないんだろうな」
「やはり魔法とは似て非なるものなのか」
「冬場でも静電気すら発生しないからな。磁石も見かけないし、やっぱりないんだろう」
「ジシャクとは、なんですか?」

ダクネスの相槌に確信を深めた様子のカズマが気になる単語を口にしたので訊ねると。

「なんですかって、磁石は磁石だよ。くっついたり反発したりする不思議な石だ」
「不思議な石! 私もひとつ欲しいです!」
「俺が元居た世界にはそんな不思議な石がえらく安く売ってたもんだ。別に金持ちじゃなかったけど、あんなもんで喜ぶならケチな俺でも買ってやれたんだけどなぁ」

カズマはたしかにケチですけど、それでも。

「私にとってはカズマこそ、この世界には存在しないジシャクみたいなものですよ」
「めぐみん……」

そっと手を取ってがっちり繋ぐともう離れません。時にはお互いに意地を張って反発し合うこともありますが私たちは夫婦ですから。


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