36:名無しNIPPER[saga]
2022/04/09(土) 11:48:43.33 ID:MLTq+wt20
蘭子「そんな大役を担うには、この不肖の身、力不足著しいものかと存じ上げます」
崇光なる宣告者「力不足であるものか。俺自ら選定した“聖者”であるお前が」
蘭子「え」
蘭子「先般、口にされた“聖者”とは__私を指した言葉でありましたか!?」
崇光なる宣告者「でなくて、何と言う」
蘭子「い、いえ……そうでしたら、是非ともお供いたします」
崇光なる宣告者「よろしい。では右手を差し出したまえ」
蘭子「は……」
蘭子はシミ一つない繊手をうやうやしく差し出すと、崇光なる宣告者は、これを同じく右手でもって包み、すると辺りを純白の光が覆い隠した。間近である蘭子は、不思議とそれを眩く感じない。
崇光なる宣告者「今」
崇光なる宣告者はいかにも神託然とした神々しさでもって啓示した。
崇光なる宣告者「お前に“加護”を遣わした。崇光なる宣告者の加護である。そして今この刻よりお前は俺の守護天使である。夜間、力を失う俺を護り、ともに南極に辿り着くが使命である。勤勉に働くのだぞ」
蘭子「は!」
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