299:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:40:29.93 ID:XVB8s0iW0
また、彼の存在は今後の対魔界戦略において有益という点もあった。
魔帝が封印され、その配下有力者たちもほぼ皆殺しにされたとはいえ、
依然として魔界には覇王とその大勢力が存在しており、
他にも準侵犯者級や野心的な勢力が多く残っている。
また魔帝も死んではおらず、いずれ復活の可能性がある。
それら将来的な脅威に対する場合、
スパーダは最大の用心棒に成り得るのも事実であった。
そうして諸要素を話しあい、危険性と利点を天秤にかけ
天・人側は一致して結論した。
まず一つ目の要望については、ヴィグリッド等の要所への接近禁止、
および監視を条件に、スパーダの永続的な人間界在留を認めると。
しかし残り二つのエヴァに関する要望については、
スパーダたちの望み通りにはならなかった。
これらに対する魔女側の応えは以下のものだった。
エヴァは裏切りで咎められることは無く、
今回の件は功績として認められ、そして身分も回復される。
だが彼女には今までと変わらず、
今後もヴィグリッドにて研鑽に携わってもらう、と。
エヴァはアンブラ族の財産であり、アンブラの魔女であり続ける。
そしてアンブラの魔女であり続けるかぎり、
今日以降スパーダと会うことは許されない、と。
313Res/336.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20