294:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:37:47.28 ID:XVB8s0iW0
それゆえ、帰還したスパーダが
天界・人間界諸勢力との話し合いを打診した時も、
彼らは決闘の申し出のように受けとって臨戦態勢を取るほどだった。
しかし一方で、魔女と賢者のうち一部の柔軟な者らが
スパーダが本当に善良である可能性も考えはじめていた。
これは、彼がヴィグリッドに潜入していた頃の行動を
入念に分析したことによる結論だった。
「世界の目」による精神分析の記録も含め、
全ての分析結果が彼の良心を裏付けており、
論理的な否定は困難だったのである。
「悪魔は信用に値しない」という経験則のみで
これら公正な分析結果の全否定は無理がある、
それはスパーダに反感を抱いている天界・魔女・賢者の主流派も重々承知しており、
事実を明確にするには直接確認するのみという点でも意見が一致していた。
それゆえ最大級の警戒と敵意を抱きつつも、
各勢力はひとまずスパーダとの話し合いに応じることにした。
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