293:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:37:20.35 ID:XVB8s0iW0
8 また逢う日まで
魔帝軍が殲滅、そして魔帝が敗北。
それもスパーダただ一人によって。
その報せは三界全てを震撼させた。
衝撃に包まれた魔界と同様、
天界と人間界においても、まずは喜びよりも
戦慄をもって受け止められた。
そのうえスパーダが人間界に戻ってきたという点がより彼らを緊張させた。
取って返す刃で次は天・人に襲い掛かってくるのではと。
この反応は当然のものだった。
彼らの認識において「スパーダ」とは侵犯者、
すなわち最大の脅威そのものである。
ヴィグリッドにて人間界に味方する意志を表明し、
そしてその宣言どおりに魔帝を打ち倒そうとも、
それでも天・人界側からすれば根本的に信用できる存在ではなかった。
むしろスパーダの言葉と行動があまりに善良すぎたため、
かえって「悪魔らしい誑かし」と疑念を抱かれたのである。
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