27:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:25:32.46 ID:XVB8s0iW0
ムンドゥスは『創造』の力によって事実上不死だったものの、
当時は武力においては上位二柱に遥かに劣っていたため、
もし相対すれば最終的には封印か拘束され、
永遠に成すがままと成るしかなかった。
またスパーダの側もやはり劣り、
くわえて彼は不死ではなかったため、
上位二柱と干戈を交えば敗死の危険があった。
それゆえ両者は結託したが、
それでも一時膠着に持ち込むのが精一杯であり、
不利な状況は変わらなかった。
ただし、彼らが上位二柱に襲われることはなかった。
なぜならアルゴサクスとアビゲイルはお互いをもっとも警戒し、
ほぼ同格ゆえに完全膠着していたからである。
そしてムンドゥスとスパーダは劣るとはいえ、
膠着する上位二柱にとっては無視できない第三勢力であり、
またこうして反目しようとも、ジュベレウスに対抗するには
四柱全ての力が必要だという認識は全員が共有していた。
そのため情勢は三竦みとなりつつ一時の安定を得ていた。
この安定は、次に訪れるとある『大騒動』に揉まれようとも
根本的に崩れることは無かった。
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