26:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:24:59.74 ID:XVB8s0iW0
最終戦争に対する姿勢も四柱それぞれ異なっていた。
アルゴサクスとムンドゥスは支配欲に塗れていたために
原初OMNEの後継を称するジュベレウスに強い敵愾心を抱き、
それゆえ光との戦乱にも積極的だった。
また支配欲からくる虚栄心によって、魔族の大軍勢も好んで率いた。
一方、アビゲイルとスパーダも光との戦いによく身を投じたものの、
彼らの目的と性格上、戦乱そのものには根本的に無関心だった。
全ての存在と事象は、アビゲイルにとっては他者に死を与えるため、
スパーダにとっては力と技を得るための舞台/素材でしなかったのである。
とはいえ両者は戦いを求めて最前に頻繁に出没したため、
その武は光側にとって最たる脅威であった。
加えてしばしば居合わせた魔族軍もその巻き添えとなったため、
同族からも畏怖されることとなった。
また魔族の性ゆえ、彼ら四柱も潜在的に互いを敵視し、
殺害とその力を奪う機会を常にうかがっていた。
もっとも強かったのがアルゴサクスであり、
次いでほぼ同格としてアビゲイル、
そしてやや差があってスパーダ、最後にムンドゥスと続いていた。
このうち、ムンドゥスとスパーダは一時的ながらも同盟していた。
彼らは後の時代では最強の座に君臨することになるが、
この頃はまだ個々では上位二柱には抗えなかった。
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