25:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:24:33.05 ID:XVB8s0iW0
5 魔の頂点
残った侵犯者はわずか四柱とはいえ、
その武威は超越の域であり、
彼らの総合武力は侵犯者が数百柱いた時代を遥かに上回っていた。
そして単純な武力のみならず、
彼らのOMNE複製たる力もついに完成の域に達し、
それぞれが独自の性質を有するまでになっていた。
個々のOMNEの性質から、彼らはそれぞれ
具現、闘争、創造、破壊という二つ名を有していた。
彼ら自身の性格と願望も様々だったが、
共通しているのはそれぞれの領分において
妥協なき究極を目指した点である。
「具現」のアルゴサクスは傲慢な覇王であり、
全てを絶望で染めることを望んだ。
「闘争」のアビゲイルは獰猛な闘士であり、
他者全ての殺害を望んだ。
「創造」のムンドゥスは悪辣な加虐者であり、
全てを苦痛で満たすことを望んだ。
「破壊」のスパーダは孤高の戦士であり、究極の武力のみを求めた。
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