ダンテ「学園都市か」前時代史(仮)
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19:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:21:04.26 ID:XVB8s0iW0
4 『闇』の女王

天界の出現、そして組織的な反撃をうけ、
魔側も見よう見まねでこれに対応しようとした。

侵犯者たちはそれまで個々が好き勝手に活動していたものの、
この時より集結して軍勢を形成し、
眷属たる魔の群れを率いて「戦争」を行うようになった。

しかしその水準は歴然としていた。
ジュベレウスは『天界』という世界の存在を確定させ、
その勢力基盤を固めたが、
侵犯者たちにそこまでの力はなかった。

ジュベレウスは原初のOMNEの一部分でしかないとはいえ、
その力は正真正銘のオリジナルである。
一方で侵犯者も同じくOMNEの域に達していたとはいえ、
彼らののは所詮複製であり、
オリジナルたるジュベレウスには及ばなかった。


そして直接的な武力においても闇は劣っていた。
力を解き放った神々の軍勢により、
侵犯者たちは次々と倒され、僅かな間に半数が消滅したほどだった。

また明確な組織として統制されていた光側と異なり、
魔族の「勢力」や「軍勢」の実態はなんら連帯能力がない烏合の衆であった。
くわえて魔族特有の過剰な闘争性ゆえに仲間割れも常であり、
侵犯者も含めての内紛、もとい「共食い」によってもさらに数を減らしていった。

こうした要素もあり、戦争前期は光側の圧倒的優勢で展開した。
しかし勝利まであと一歩という時期に状況が大きく変わることになる。
もう一つのOMNEの破片が安定し、それにも自我が宿ったのである。


その破片は『闇』。
その第二の自我は『闇の女王』、または『クイーンシバ』と呼ばれた。


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