18:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:20:34.64 ID:XVB8s0iW0
この『天界』の神々は
無数にあった原初世界群の出自である以上、
様々な性質の雑多な集団であり、
ジュベレウスのもとに集った目的もまた様々だった。
ある者共は「正義」のために。
ある者共はただ生き延びるために。
ある者共は憤怒を抱き、魔への報復を渇望して。
ある者共は、かつて己が所有していた宇宙を取り戻すために。
あるいは、それによって本来の全能性を取り戻すために。
またある者は、戦いに参じる報酬として
ジュベレウスの力で願いを叶えてもらおうという私欲を抱いて。
中には、人格がむしろ魔側に相応しき悪性の者すらもいた。
もちろん彼らはジュベレウスに真の忠誠を捧げることは無く、
関係も臣下ではなく単なる共闘、一時の同盟といった
半ば第三勢力とも言える立場にあった。
ただしそんな雑多な者たちでも、当面の目的は明確に一致していた。
すなわち侵犯者を排除し、ジュベレウスを唯一にして完全なるOMNEとして回復させ、
原初世界群を修復する。
さすれば不可能が消えたジュベレウスの力によって、
彼ら全員の望みも叶えられる。
これら多様な目的と、統一された意志をもって。
ジュベレウスのもと態勢を整えた反魔勢力は、
闇への組織的な反撃を開始した。
こうして光と闇の全面対決、
後世に語られる『最終戦争 - First Armageddon』が始まった。
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