166:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:23:18.23 ID:XVB8s0iW0
確かに、魔女の言い分には一理あった。
そのため当初は、間に立った各派閥が魔女をなだめつつ
主神派にも譲歩を訴え、双方が納得する妥協点を探ろうとしていた。
また主神派内部ですら、首脳たる四元徳の方針に
異を唱える声があったほどである。
くわえて魔女内でも、こうした中立派の協力を得て
主神派と和解するべきとの意見もそれなりに支持を集めてはいた。
にもかかわらず最終的に強硬策に出てしまったのは、
一族のため、もとい、今後生まれてくる子供たちのためだった。
子供たちの世代が弱体化、隷属させられる可能性など、
絶対に見過ごすことができなかった。
その高潔さ、使命感の強さ、そしてなによりも「母親」として、
彼女たちは妥協することができなかった。
一方で妥協ができないのは主神派も同じであった。
何事にも優先すべきジュベレウス復活、その障害と成りうる以上、
彼らもまた魔女に対して譲歩はできなかったのである。
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