155:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:17:52.99 ID:XVB8s0iW0
ただし、こういった天界諸派閥の信仰管理はすべて、
本質的には主神派の代理、さらに言うと全てはジュベレウスの代理とされ、
人間たちから捧げられる信仰心は
最終的にはジュベレウスに集束するようになっていた。
あらゆる信仰の神はすべて
ジュベレウスの化身として紐づけられたのである。
これは人間から吸い上げた霊的な力や、
死後の魂をより扱いやすくするための措置だった。
ジュベレウスの名と存在を表面的には知らなくとも、
人間たちは本能的に彼女こそが『創造主』だと認識し、
思念や魂が従順に従うようにしたのである。
これこそ、主神派が人間界を「金脈」とする企ての実現でもあった。
主神派が、もとい四元徳がその気になれば、
人間の霊的な力も魂も全て自らの手中にできたのである。
ただし、これらジュベレウス信仰の機構は、
主神派強化という利己的な実利のみならず、
今後生まれる人間たちから「エーシルの次子」としての
古来のアイデンティティを奪うものでもあり、
やはり魔女の反発を強く受けることになった(後述)。
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