154:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:17:23.42 ID:XVB8s0iW0
そしてオーディンの位相群には、
そういった管理構造に有用な信仰体系が充分に揃っていた。
この位相群は何重にもなっており、
位相の一枚一枚が信仰体系の核でもあり、
それら位相枚数、すなわち信仰体系の数は膨大だった。
それゆえ非常に幅広く、柔軟な「弱き人間」の管理が可能だった。
ただしあまりに信仰の数が多いゆえ
主神派のみで全てを管理するのは困難だったため、
天界の各有力派閥に実務が振り分けられることになった。
選定は各派閥の力量に合わせられ、
強大な派閥には相応の大規模な信仰体系が委ねられた。
例えば、セフィロトの樹の管理を任されたかの有力派閥には、
最大の信仰体系もあてがわれた。
後世において十字教と呼ばれる信仰を含む、
最終的には人類の大部分を占めるほどに大規模になると
「台本」たるオーディン位相群にて定められているものだった。
こうしてそれぞれ信仰体系をあてがわれて、
主神派・魔神派のみならず他の諸派閥も満遍なく
「新人間界」管理に参入することとなった。
またその管理の下部組織として、
人間界側で信仰体系を運営する者たちもそれぞれ組織された。
人員は「弱き人間」たちから選ばれ、
天界諸派閥による信仰管理の末端となった。
この者たちは「弱き人間」の社会において、祭祀や神官などとして、
天上の意志を社会へ浸透させる役目を担った。
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