ダンテ「学園都市か」前時代史(仮)
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153:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:16:56.57 ID:XVB8s0iW0

こうして新たな人間界の姿として、
「オーディン位相群」が正式決定された。
そして次に、「台本」の配役や演出を決めていくように、
実際の運用とオーディン位相群とのすり合わせ作業が行われた。

まずは信仰群の整備である。
新世代の「弱き人間」たちを管理する上で、
信仰体系はセフィロトの樹と並んで重要な基幹要素だった。

彼ら「弱き人間」は、賢者・魔女といった旧世代の「強き人間」とは異なり、
生まれたばかりの赤子同然で不安定かつ脆弱であるため
精神面においても導きと保護が必要だと判断されたからである。

そしてその手段として、信仰体系は最適だった。
善意的な表現をするならば、
信仰によって精神面から人間を導き、彼らを守る、というものである。
かつて自我を得たばかりの最初期の人間たちが、
エーシル=ロキによって導かれたのと同じように。

ただしこれは上辺であり、本質ではエーシル=ロキ信仰と大きく異なる。
エーシル=ロキのそれは真に人間への愛から成り、
人間に寄り添い、導き守ることを常に第一とした。

一方でこれは、人間たちの精神内部も操作し、監視し、混沌神族系を抑制し、
思念を矯正し、人間を管理しやすくするためのもの。
また、人間から奪った霊的な力を
効率よく束ねる上でも信仰は有用だった。
信仰によって思念を天界側に寄るよう矯正すれば、
霊的な力にもその思念が付加され、天界が扱いやすくなったからである。



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