涼宮ハルヒ「世界でたったひとりのキョンでしょ」キョン「……お前もな」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/13(日) 22:00:30.08 ID:TNwFrV7EO
「どうしたのよ、その時計」
「ん? ああ、親父の部屋で見つけてな」
「ふうん。ちょっと貸してみなさいよ」
「ほらよ」

今時、腕時計を身につけている高校生がいかほど存在するのかは知らないが、なんとなしに着けてみるとこれはこれでありかなと思い拝借したその時計は見つけた当初針が動いておらず、こりゃ電池切れかと思いきや裏返してみるとガラスの裏蓋から複雑機構が覗いており、試しに竜頭を何度か捻ったところ正常に動作した。

「へえ、立派じゃないの」
「かなり使い込まれてるけどな」

男子高校生が機械式時計に心惹かれるのは何故だろうね。中二病でないことを祈りたい。

「どう? 似合う?」
「お前の腕には大きすぎるだろ」

先程まで俺の腕に巻かれていた時計がハルヒの腕に装着されていることに対してなんだか妙な気分になりつつ苦笑すると時計を外し。

「これ、貰っていい?」
「いいわけないだろ」

ガラスの裏蓋から動作するテンプを眺めながらどうやら気に入ったらしいハルヒが強奪しようと画策しているが、無論断固拒否した。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/13(日) 22:06:31.84 ID:TNwFrV7EO
「男物の腕時計を女子がつけるのってありだと思うのよね。特にこういう無骨な時計は」

無骨で悪かったな。あまりギラギラしていたり高級な時計なんぞ。それこそ学校につけてくるには不相応だ。これくらいで丁度良い。

「不思議よね。電池式の時計が発明される遥か昔にこんな複雑な機構を思いつくなんて」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/13(日) 22:10:57.16 ID:TNwFrV7EO
「はい。大事にしなさいよね」

言われなくてもそうするさ。腕に巻きつつ。

「いつか貰うから」
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/13(日) 22:15:22.66 ID:TNwFrV7EO
「さあ! 動きなさい! キョン!」

カリッ!

「んあっ!?」
以下略 AAS



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