スズカ「私のトモは触らないんですか?」沖トレ「え?」
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3: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/02/19(土) 06:05:01.04 ID:1GGB012h0
「あの……大丈夫です、トレーナーさん。私ちゃんと反撃しますから」

「俺が大丈夫じゃないんだよ!」

「トレーナーさんを一方的に悪者になんかしませんから」

「お前が一方的に悪者になっちまうんだよ!」

「……?」

 ダメだこの娘、全然わかってない。それとも俺なら大丈夫だとでも思っているのか? 俺なんてしょせん、ゴルシ・テイオー・ウオッカ・スカーレットの四人組に蹴られれば吹っ飛ぶか弱い存在なんだぞ。

「あ――」

「……お?」

 そこでスズカがはたと気づいたように動きを止めた。ようやくわかってくれたのか?

「……トレーナーさん。女の子の脚を触るのは、嫌な思いをさせたコトに対して反撃があるから許されるんですよね?」

 しかしスズカは自分の腕力について思い至ったわけではなく、不満気なスズカを納得させるために言った俺の言葉を思い出していたようだ。

「いや……許されるわけではないけど、なあなあになる感じか」

「じゃあ私が先にトレーナーさんを攻撃をすれば、その反撃として私のトモを触ってくれますか?」

「――――――――――は?」

 何を……言っているんだ……スズカは……?

「トレーナーさんに酷いコトなんかしたくありませんけど……大丈夫です、ちゃんと手加減しますから」

 室内に再びブォン、ブォンという風切り音が鳴り響く。
 これの何が大丈夫だと言うのだろうか?

「それでは始めますね、トレーナーさん」

「ま、待て! 待ってくれスズカ!」

 手を挙げて制止するが、スズカは風切り音を従えながらゆっくりとにじり寄る。

「10……9……8……」

「そのカウントダウンはなんだ!? 0になったらどうなるんだ!? 頼むから待ってくれ!」

「…7………6………5………」

「お、カウントが少し遅くなったな! もしかしてそれで待ってるつもりかスズカ!?」

「4………3………2………」

「頼むから何か答えてくれ!」

「1――」

「わかった! オマエのトモを触るからビンタは、ビンタだけは止めてくれ!」

「ぜ――本当ですか!!」


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