石動乃絵「フィラメントみたいに切れることはない」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2022/02/15(火) 23:25:17.98 ID:Uv7BXwyvO
「我慢はよくないわ」
「乃絵こそ」
「私が出したら、眞一郎も出してくれる?」
訊ねながら懇願する。青い顔で見つめ合う。
「まるで、青色発光ダイオードだな」
「赤い実を食べたのに、何故かしら」
「理由がわかればノーベル賞獲得だ」
馬鹿みたい。優しい。胸が。お腹が、痛い。
「後ろ、向いてるから」
「眞一郎」
「なんだよ。見ないから安心しろって」
眞一郎の背中に抱きつく。パンツを脱いで。
「見ちゃ、だめだから」
「わ、わかってるよ……」
「私のお腹の中に、赤色アブラムシ」
「何言ってんだよ……ほら、さっさとしろ」
ぎゅっと抱きしめても背中だから。切ない。
「眞一郎。やっぱり私は熱を持ってる」
「当たり前だろ。同じ人間なんだから」
私は人間で眞一郎も人間。お腹を押したら。
「あっ!」
ぶりゅっ!
「フハッ!」
すーぐそこーに眞一郎ーの発酵ダイオード。
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