長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」(再・改)1(ネギま!×とある禁書)
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52:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2022/02/05(土) 22:14:27.54 ID:X0nxwUci0

離れた所でアーティファクトで身を隠しながら、
村上夏美の視界に狼狽を見せる愛衣の表情が入る。
恐らく、あの時と同じだ。
あの時、鏡で自分の顔を見た訳ではないが、思い出す迫る石剣舞う帽子。
それを感じながら、夏美は思う。自分とはタイプの違う愛衣が
この感情をどう処理するのだろうか、理屈で言えばその様な事を。
その愛衣は、気付いた事があってすーふーと呼吸を整えていた。

「…メイプル・ネイプル・アラモード…」

愛衣が魔法の始動キーを唱える。
押されているのは上条だが、それでも何とか攻撃を凌いでいる。
愛衣が、ばんっ、と両方の太腿を手で叩く。仕掛けるなら今だ。

「いいぜ、お前ら魔術師が好き勝手やろうって言うんなら…」

「紫炎の捕らえ手っ!」

「!?」

ステイルが発動を察して引きつった顔を愛衣に向けたが、
その時には緩い螺旋の炎がステイルに向かっていた。

「その幻想をぶち殺す!!」

「!?」

「…へっ?」

愛衣は、一瞬の満足の後、ぽかんとそちらを見ていた。
確かに、ジャストタイミングで捕縛魔法がステイルを捕らえた。
筈だったのだが、その次の瞬間には、
手慣れた魔法、十分に練られた筈の炎の戒めが綺麗さっぱり消滅していた。


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