長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」(再・改)1(ネギま!×とある禁書)
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51:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2022/02/05(土) 22:12:54.71 ID:X0nxwUci0

「…あ…」

「迂闊に物陰に入るな、って言ったのはお前だろ?」

「え?」

状況を確認する。
愛衣は、上条当麻の左腕に抱き締められた状態で、アーチを出て地面に転がっていた。
アーチの中を見て、改めて愛衣の顔から血の気が引く。

発動前に間に合ったのか、そんな暇は無かった筈だがそうとしか思えない。
とっさに全魔力を防御に回して、それでも生命維持を最優先、と言う状態だった筈だが。
とにかく、生身の人間が発動後に飛び込んでいたら、死ぬどころか消滅しかねない。
それでもなんでも、飛び込んで助けてくれたのは確かな訳で。

とにかく、愛衣は慌ててその場から半ば蛙の様に後退する。
その後であの少年を、と見返して息を呑む。

「何?」

愛衣は思わず呆然と座り込んでいた。
ステイルの炎剣は、たった今自分も闘ったばかり、
その方面に多少の覚えがある愛衣でも対処は至難の業の生半可な威力ではない。

だが、あのウニ頭の少年上条当麻は、魔法の欠片も見えない丸腰で
ステイルの「魔法名」つまり「殺し名」を相手にして、
原形を保っているどころか生きているどころか取り敢えず大ケガ一つしていない。

「な、何?」

愛衣は、立ち上がろうとして更なる異変に気付く。
脚に力が入らない。そして、両目から止め処なく涙が溢れ落ちる。

「う、嘘、やだっ」


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