FF零式「開戦運命の三時間」
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4:名無しNIPPER[saga]
2022/01/18(火) 22:40:00.67 ID:pAViFCvW0

「なんだ?」と白虎兵。

次の瞬間、当の本人は宙に投げ飛ばされていた。
鎧を纏い、くちばしが赤く染めあがったチョコボが雄たけびを上げている。
素早くもう一人の白虎兵がチョコボに銃を向ける。

鋭い緊迫感の流れる中、若い朱雀兵は必死で地面に落ちている剣を拾い、咄嗟に白虎兵に突き出した。

「うああああ!」

必死だった。

もんどりうって倒れる白虎兵。それに跨り、トドメの一撃をくれてやる若い朱雀兵。
命のやり取りは、一瞬にして終わった。

――生き延びたのか。

彼は深く目を瞑り、疲れ果てたように後ろに倒れる。声にも似つかない声のようなものが喉奥から漏れ、ただ呻いた。

荒く荒く、彼は息を吐く。

そんな彼の様子を、鎧を纏ったチョコボは彼を心配そうに見下ろした。
いつもそうするように、チョコボは頭を彼の首元に近づける。

「チチリ」


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