真希波・マリ・イラストリアス「If you would be loved, love and be lovable.」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/13(木) 23:39:01.82 ID:uMlJm/KKO
「さて、シンジくんはどうしたい?」

主体性のないシンジくんに問いかける。君の望みを。何をしたいのか。なんでも叶える。
便座に腰掛けたシンジくんが口を開く前に。

「こんなところでキスがお望みかにゃ?」
「っ……別に、帰ってからでもいいけど」

照れてる照れてる。かわいいなあ。わくわくするなあ。不潔な場所でのキスは不潔な私に相応しい。そうだ。せっかくだからもっと。

「Excuse me.ちょいとごめんよー」
「うわっ! ちょっと、マリさん!?」
「お膝がガラ空きだったから、つい」

すっかり大人になったシンジくんなら私程度の体重なんて気になるまい。太ってないし。
支えて貰わないと困る。重くない、よね?

「マリさん……あの」
「ん? どったの、シンジくん」
「眼鏡、外してもいい?」
「Of course.お好きにどーぞ」

おずおずと私の眼鏡のテンプルに手を伸ばして、恐る恐る引き抜くシンジくん。じいっと見つめていると、彼の顔から緊張が抜けた。

「良かった……マリさんだ」
「そんなの当たり前じゃん」

眼鏡を取ると別人になるなんて創作物の世界の住人じゃあるまいし。たしかに眼鏡はシンボルかも知れないが取ればシンプルな私だ。


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