真希波・マリ・イラストリアス「If you would be loved, love and be lovable.」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/13(木) 23:33:14.23 ID:uMlJm/KKO
「ねえ、シンジくん」
「なんだい、マリさん」
「君こそ、どうして私に懐いてくれたの?」

訊ねると、シンジくんは夜空を見上げつつ。

「マリさんは距離感が絶妙だったから」
「距離感?」
「親身ってほど親身じゃなく、それでいてそばに居て欲しい時に居てくれたから、僕は」

ゆっくりこちらに視線を向けて、微笑んで。

「色眼鏡の下の素顔が、気になったわけで」

最後まで格好つけることは叶わず、照れて視線を逸らしてしまうところがシンジくんだ。
そうした仕草ににやける私は不潔だろうか。

「で? どんな素顔だったのかにゃ?」
「正直未だによくわかってないけど、それでも眼鏡なしのマリさんはかわいいと思うよ」
「よーしよーし、よく言えました」

褒められて嬉しいのでわしゃわしゃ背が伸びて高くなったシンジくんの髪をかき混ぜた。
払い除けることなくされるがままの君は未だに主体性が乏しいけれど、たしかに育った。


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