真希波・マリ・イラストリアス「If you would be loved, love and be lovable.」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/13(木) 23:31:48.84 ID:uMlJm/KKO
「ねえ、マリさん」
「んにゃ? なんだい、シンジくん」

週末は会社帰りに待ち合わせて外食するのが通例になっていて、その日の夜もオサレなレストランでたらふく美味しい料理を食べて仲良く手を繋ぎ自宅へとゆっくり歩いていた。

「マリさんはどうして僕を愛してくれるの」

そういう恥ずかしいことを素面で訊ける程度には関係を深められたことは感慨深いけど。
はてさて、真摯に答えるべきかはぐらかすべきか、迷うところですな。強いて言うなら。

「愛されている君が愛しいから、にゃんて」

柄じゃなかったかな。それでも嘘じゃない。

「出会った当初の君はまさに捨て犬みたいでほっとけなかったよ。親に愛情を注いで貰えず、自分ひとりで完結しようとして、それを出来るだけの強さもなく、社会の仕組みすらも知らぬ無知な子犬。可哀想で可愛かった」
「よくそんな情けない犬を拾ってくれたね」

拾ったつもりはない。手を差し伸べただけ。


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