【ミリマス】周防桃子『おとぎばなしで、きっと』
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6: ◆Kg/mN/l4wC1M[saga]
2022/01/10(月) 19:27:03.43 ID:170ffVuV0

閉じていた目を、ゆっくりと開けた。
そこにあったのは、照明の落とされた、誰もいない客席。
ステージ上の照明も、ぽつぽつとしか点いていなかった。
桃子が歩くたびにシューズが床に擦れて、その小さな音だけが、誰もいない舞台の上に響いてた。

今の桃子は、もう、ステージ衣装じゃない。
なんのへんてつもない、普通の桃子。

小さな明かりに照らされた舞台の真ん中で、何度か自分の体を揺らしてみた。
だけど、あの時みたいにふわふわスカートはなびいてくれなかった。
その代わりに、解かないでそのままにしておいたふたつ結びだけが、首の後ろで小さく揺れた。



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