【ミリマス】周防桃子『おとぎばなしで、きっと』
↓ 1- 覧 板 20
25: ◆Kg/mN/l4wC1M[saga]
2022/01/10(月) 19:42:43.12 ID:170ffVuV0
「……お兄ちゃん、そろそろ行こっか」
「そうだな」
桃子たち二人は、ステージの段から下りて、舞台袖の方へ歩いていった。
板を踏みしめる音が、あたりに小さく響いていた。
舞台袖に入ったところで、ふと立ち止まって、後ろを振り向いた。
どうしてかは、桃子自身もよく分からなかった。
ただ……上手く言えないけど、そうしたいって思ったんだ。
ステージの上は、さっきと何ひとつ変わらないままだった。
さっきまで桃子たちがいた場所は、今も優しく照らされていた。
数えきれないくらい立った、見慣れたステージのはずなのに、いまの桃子にとっては特別に見えた。
28Res/17.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20