トレーナー「ひたいに油性ペン(極太)で“オグリ”と書かれた」
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4: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2022/01/09(日) 06:36:26.93 ID:7TLsjr9y0
「“ヒニン”はちゃんとしているのかとトメさんに聞かれたんだが」

「――――――――――」

 無事に問題が解決したと思った翌日の事。
 ひたいに書かれた“オグリ”の文字は薄まりはすれど未だに確認できる中で、オグリの口から爆弾が飛び出た。

「どうかしたのか?」

 他に人はいないか慌てて確認する俺に、自分が何を言ったのかまるで理解できていないオグリが不思議そうにする。
 大丈夫だ、ここはトレーナー室で他に人はいない。ドアも閉まっている。

「ええっと……どういう流れでトメさんに今の言葉を言われたんだ?」

「ああ、シゲさんにトレーナーは私のモノだから安心してくれと報告したんだ。学園の皆は私たちを見ればわかることだが、笠松の皆はそうはいかないからな」

「そうか。それでシゲさんから話を聞いたトメさんから電話があったわけか」

「うん。トメさんは“二人の仲が進んだのはおめでたいコトだけど、ヒニンだけはしっかりしなさい”と。
 トメさんが喜んでくれたのが嬉しくて聞くのを忘れたが、“ヒニン”とは何だ」

「ああ、うん……」

 さて、何と答えたものか。
 ここで“ヒニン”の意味を教えてあげてもいいが、すると芋づる式で昨日の会話の意味をオグリが理解して、恥ずかしい想いをさせかねない。
 ここは――

「トメさんは喜びつつも、俺とオグリについて心配もしてくれたんだよな」

「ああ、そうだ」

「なら今度こう連絡すれば大丈夫だ。“私とトレーナーはピュアな関係だからヒニンはそもそも必要ない”って」

「……そう言えばトメさんは安心してくれるのか?」

「ああ、それで大丈夫だ」

 ついでに教え子に手を出したトレーナーというレッテルもどうにかできる。
 オグリの性知識については……スーパークリークは少し不安だから、今度機会を見てタマモクロスにお願いする事にしよう――


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