6:名無しNIPPER[saga]
2022/01/07(金) 02:13:33.95 ID:XISgh4q3O
にちか「……。……っ」
寒いと痛い。
でも、さらにその先というのは、言うなれば『無』です。
にちかは感覚がなくなってきた手で、またマッチを擦って火をつけました。
光がにちかを包んでいきます。
前を向けば、そこにはお父さんがいるではありませんか。
にちか「お父さん!!」
にちかは大きな声を出しました。
本当に声が出てたかなんて知りません。
でも、にちかにとってはそうしていたのです。
にちか「これからは……一緒にいてくれる……? ううん、無理だよね。また、消えちゃう……いなくなっちゃうんだ」
お父さんは何も言わずに、どこか申し訳なさそうな苦笑の表情を浮かべていました。
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