5:名無しNIPPER[saga]
2022/01/07(金) 02:11:38.07 ID:XISgh4q3O
にちか「まだ、まだ……!」
にちかはまたマッチを擦って火をつけます。
今度は太陽の光でした。
足元には砂、目の前には海、手には見たことのない綺麗な飲み物……これはビーチというやつなのでしょう。
自分の身体を見ると、にちかは来たこともないような水着を身に纏っていることに気がつきました。
すると、にちかを呼ぶ声が聞こえます。
声のほうを向くと、優しそうな青年がこちらに話しかけているのが見えます。
長くはない言葉で会話をする二人。
青年は相変わらず優しいのですが、にちかはなぜか素直になれませんでした。
でも、楽しかったし嬉しかった。
いえ、そんな記憶は、このにちかにはありません。
ない、はず、です。
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