42:1 ◆kgsOVVNJ6U
2022/01/06(木) 00:40:28.18 ID:hF+qP+xR0
母上の角にヒビが入る。
アルトリア「約束された勝利の剣!」
強引に発動した宝具の光は、一度剣を受け止めたアルテラごと、白い巨人を飲み込む。
軌道に注意し、角に当たらないようにしたが、それ故に最後に残った腕が、亀裂を広げる。
しかし腕だけではそこまで。腕も消滅する。
肝を冷やされたが、なんとか母上を護り通すことができた。
後はあそこの人類を皆殺しにするのみ。
そのはずだった。
あの終末装置を倒したすぐ後、泥の中から新しいモノが出てきた。
最初は巨大なラフムでも創ったのかと思ったが、違った。
それは母上の名を騙った、堕ちた女神の末路の蛇。
こともあろうに母上と対立するらしい。
なんとも馬鹿な存在だ。
母上の手を煩わせる必要もない。巨人と同じく、塵と散れ。
蛇は、宝具を耐えてきた。そして反撃で撃ってきた攻撃。
それは私ではなく、母上の角のヒビを狙ったもの。
すでに脆くなった場所への追撃。耐えられるわけもなく、母上は、角は、落ちた。
・・・だからどうした?
母上は全ての生命の原点に立つ者
角を折られ天上へと上がれなくなったところで、その事実は変わらない。
せいぜい人類の寿命が数時間伸びた程度だ。なんの問題があろうか。
もう少し、もう少しで、母上の悲願は、達成される。
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