【FGO】第7特異点でアルテラが召喚された話
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41:1 ◆kgsOVVNJ6U
2022/01/06(木) 00:12:06.43 ID:hF+qP+xR0
-セファール-


身体が重い、腕のあった場所が痛い。
周囲の泥を吸収することでなんとか直してはいるが、それでも十全な復元は不可能と見るべきか。
そんなことを考えていると、人の私が上に乗ってきた。


アルテラ「まだ動けるか、セファール」

セファール「今すぐとなるときついですが、はい、出来ないことはありません」

アルテラ「急いでティアマトの角を破壊してくれ。私が援護する」


立ち上がりながら事情を聞き、理解を示す。
この戦いで勝てなければ、人理は無くなる。人の歴史は、無かったことにされる。
つまり、彼女に与えられた『記録』に出てきたあの人がいるかもしれない世界が、一つ消える。
それは、絶対にダメだ。この世界では、あの人は月には来ないかもしれない。だとしても、あの人がいなくなることに耐えられない。


セファール「■■■■■■■■―――!!!」


雄叫びを上げる。こっちを見ろと、異星の母に叫ぶ。
しかし振り向くことはない。代わりに、彼女のそばから上がる光。


アルテラ「やらせん!」

アルトリア「くっ!」


それをアルテラが留める。振り下ろす前に刃を弾く。
今の彼女は十全ではない。私を喚ぶため、そしてさっき私と話すために魔翌力の大部分を失っている。
それでも一瞬の隙を作ってくれた。彼女もまた、あの人のために。
ならば、応えなければ。


セファール「■■■――――――」


持てるすべての力を使い、ティアマトの角を掴む。

ああ、あなたはそんなにも悲しい声で泣く。悲しい顔でいる。
子供に要らないと言われるのは、生産する力を持たない私では想像もできないほどに悲しいのでしょう。
ですが、この星の母よ。私はあなたの作った、あなたの子供たちが作った文明を、あなたの子供を愛してしまった。
私を美しいと言ってくれた。嫌われるのが怖いほどに、愛していた。一目惚れだった。
私は破壊するもの。私は文明の終末装置。

私は、あなたの作ろうとする新しい文明を、破壊する。


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