武内P「島村さんとの距離が近いようなんです」
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2: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/12/28(火) 06:15:33.64 ID:Om8/vz+U0
※ ※ ※



武内P「ただいま戻りました」

卯月「お疲れ様です、プロデューサーさん」

武内P「お疲れ様です。……ん?」

卯月「どうしましたか?」

武内P「いえ、今まで歩き通しだったせいか、部屋の中が暑く感じられただけです」

卯月「暖房下げましょうか?」

武内P「大丈夫です。暑く感じられるのは今だけなので、上着を少しの間脱いでおきいます」


バサッ


卯月「……」

武内P「島村さん、どうしましたか?」

卯月「あ、あのですね」

武内P「はい」

卯月「少し変わったお願いといいますか、奇妙なお願いがあるんですけど」

武内P「お願い、ですか。いったい何でしょう」

卯月「す、スーツのですね。上着を少し貸してもらっていいでしょうか?」

武内P「スーツの上着?」

武内P(ハンガーに上着をかけようとしたところで立ち止まります)

武内P(スーツの上着というのは間違いなく私が今手にしている物でしょう。しかし、島村さんが何故私の上着に興味を持つのか)

卯月「少しだけ、少しだけで良いですから」

武内P「は、はい」

武内P(不思議には思いましたが島村さんがいつになく必死な様子だったため、気圧されるように渡してしまいました)

武内P(もしかしてクリーニングのタグが付いたままだったのでしょうか?)

卯月「……っ」

武内P(無言で私のスーツを見つめています。まさか糸のほつれや色落ち、それどころか悪臭までして見過ごせなかったのですか!?)

武内P「あの……島村さん? 私のスーツに何かありましたか?」

卯月「……プロデューサーさん!」

武内P「は、はい!」

武内P(嫌な予感がしていた私は、いつにない島村さんの強い語気に思わず身をすくめ――)

卯月「羽織ってみていいでしょうか!」

武内P「はい! …………………………はい?」

武内P(――島村さんのお願いを、とっさに承諾していまいました)


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