1: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/12/28(火) 06:14:22.37 ID:Om8/vz+U0
武内P「……」
まゆP「……」
店員「熱燗《あつかん》、お持ちしました」
まゆP「あ、どうも」
武内P「こちら下げてもらっていいですか」
店員「はい、ありがとうございます」
武内P「……」
まゆP「……」
武内P「熱燗の季節ですね」
まゆP「ああ、もうめっきり冬だ」
武内P「……」
まゆP「それで……卯月ちゃんとの距離が近い、だったか?」
武内P「……はい。私の思い過ごしなんでしょうが」
まゆP「思い過ごし……思い過ごしねえ」
武内P「まゆP?」
まゆP「思い過ごしだと考えているうちに手を打ってれば俺は……いや、思い過ごしだと自分に言い聞かせてさえなければ、俺は……俺は!」
武内P「まゆP!? しっかりしてくださいまゆP!」
まゆP「……はっ!? すまない……ちょっとトラウマが蘇ってしまって」
まゆP「ええっと……卯月ちゃんとの距離が近いって話だが、具体的にどんな感じで近いんだ?」
武内P「それなんですが――」
島村卯月
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通算9度目、2ヵ月連続、しまむーでは2度目のご理解
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2: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/12/28(火) 06:15:33.64 ID:Om8/vz+U0
※ ※ ※
武内P「ただいま戻りました」
3: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/12/28(火) 06:16:38.44 ID:Om8/vz+U0
卯月「良いんですか! ありがとうございます!」
武内P「あの……あの……え?」
卯月「えへへ〜♪ 前から一度羽織ってみたかったんです。二人っきりでプロデューサーさんが脱いでくれたから、勇気を出してみました」
4: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/12/28(火) 06:17:39.13 ID:Om8/vz+U0
卯月「……どうでしたか?」
武内P「どう……とは?」
卯月「その……この格好、どう思いましたか?」
5: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/12/28(火) 06:18:33.49 ID:Om8/vz+U0
卯月「じゃあ嘘なんですか?」
武内P「噓ではありません。同じ事を島村さんと歳の近い男がされればどうなるだろうと思い、若い頃の自分に置き換えて考えてみました。すると……」
卯月「すると?」
6: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/12/28(火) 06:19:35.82 ID:Om8/vz+U0
※ ※ ※
武内P「――という事がありました」
7: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/12/28(火) 06:20:31.94 ID:Om8/vz+U0
まゆP「自分は年頃の人気アイドルに愛されていると勘違いしたあげく、そのアイドルに“アイドルとプロデューサーとして適切な関係でいましょう”と言って、アイドルに“え……? 何一人で勘違いしてるのこの人? 気持ち悪い!”って思われる事か? 違うだろ!」
まゆP「オマエにとっての最悪の事態は、アイドルに好意を寄せられているという事実から目を逸らし! アイドルからのアプローチが激しくなっていくのを成すすべなく見守っていくうちに心を完全に奪われる事だ!」
まゆP「心がなあ! 完全に奪われちまったら後の祭りだ! その時になってようやくアイドルに注意しても意味なんか無いんだ!」
8: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/12/28(火) 06:21:25.17 ID:Om8/vz+U0
武内P「……」
まゆP「……」
武内P「あの……まゆP、今の話は……」
9: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/12/28(火) 06:22:08.20 ID:Om8/vz+U0
※ ※ ※
武内P(……そろそろ島村さんとの約束の時間ですね)
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