24: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2021/12/26(日) 23:25:53.90 ID:4Xl2PJ5H0
「これは?」
「唐揚げ、商店街で買ってきたの。お弁当のおかずにチョイ足ししたら丁度いいかもって思ってさ」
「おおっ、いいな。折角だし、そうさせてもらうよ。ありがとう」
トレーナーは嬉しそうに笑った。
見事、ネイチャの思惑通りである。無自覚にも、ネイチャは尾を軽く揺らした。
新幹線の改札口へと向かいながら、ネイチャは昼食のトリカツ丼についてトレーナーに話した。
「そのトリカツ丼がすっごく美味しかったんだよね。だから、そのお隣の総菜屋さんで唐揚げ買っちゃおって」
「なるほど。でもトリカツ丼か、美味しそうだな。俺も食べてみたかったよ」
「今からは流石に新幹線乗らなきゃいけないから難しいけど……。まあ、また、ここに来ればいいんじゃない?」
そうだ、また小倉に来ればいい。今度は仕事も抜きで、旅行で来たっていいじゃないか。ネイチャの言葉には、そんな気持ちも混じっていた。
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