キョン「どうやら俺は、お前のことが大好きだ」佐々木「……やれやれだね」
↓
1-
覧
板
20
4
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/12/26(日) 20:27:59.84 ID:Pq65kueIO
「さて、キョン」
「落ち着いたか?」
「ああ。キミに頭を撫でられたり、抱きしめられたりしなくても、僕はこの通り平気さ」
頭を撫でても良いのはイケメンだけであり、抱きしめていいのもイケメンだけである。
イケメンではない俺は当然、ノータッチだ。
「そろそろ冒頭の質問の答えを聞きたいな」
「なんだっけ?」
「外部からどのような影響を受けて、朴念仁のキミが僕に好意を伝えようと思ったの?」
その詰問に対して俺はストレートに答えた。
「実はさっき、ものすごく腹が痛くてな」
「は?」
「なんとか気を紛らわす為に告白した訳だ」
おかげでなんとか波を乗り切り、助かった。
「キョン」
「ん? どうした?」
「こっちを見たまえ」
果たして、佐々木は怒っているのだろうか。
「キミは嘘をついてるね?」
「嘘? 親友のお前に対して俺が嘘を吐いてるって? みくびられたもんだな。やれやれだ」
「キョン……こっちを見て」
仕方なく佐々木を見る。また、泣いていた。
「泣くなって」
「だって、僕は……」
「大丈夫だ。何も言わなくていい」
「っ……キョン、お願い……訊いて」
怖かった。だけど、親友の頼みを俺は訊く。
「ああ。訊くよ」
「実はさっき、僕……お腹が痛くて……」
「ああ……知ってるさ」
「だからキミは気を紛らわそうとして……」
「違う。俺はそんな善人じゃない」
美談にするな。俺はいつだって、悪でいい。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
7Res/7.48 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
キョン「どうやら俺は、お前のことが大好きだ」佐々木「……やれやれだね」-SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1640517553/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice