提督「最後の1匹」
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5: ◆zPnN5fOydI
2021/12/24(金) 00:47:03.16 ID:Zw1CWIud0


同僚「提督さん、さっきはごめんなさい!」

同僚が慌てて休憩室に入ってきて、提督は思わず妖精を離した。妖精は何事もなかったように、再び提督の周りを飛び回る。

同僚「提督さんが命を懸けて国を守ったというのに、それを陰謀呼ばわりして。たとえ何かがあったとしても、あなたがこの国の英雄であることは変わらないのに」

同僚はこれでもかと頭を下げて提督に謝罪した。提督は猛省する彼の姿を見て先ほどまでの興奮を忘れ、冷静さを取り戻す。そして同僚を諭した。

提督「……私の方こそ、興奮してしまってもうしわけない。それに、何度も言うが私はもう提督ではない、ただの教官だよ。そんなに畏まらないでくれ」

同僚の肩を叩いて、提督は教官室に戻る。その途中で、かつての艦娘である明石とすれ違い、会釈をした。艦娘は終戦後、一般女性として社会に復帰した。再び軍隊に所属した艦娘もいるが、明石はその中でも、会社勤めの後に軍隊に入ったという異色のキャリアである。

明石「提督、後で少しお話をしても良いでしょうか?」

提督「ああ。別に今でも良いが」

明石「いえ、仕事の後の方が良いです」

明石の瞳がふっと暗くなる。提督は事情を察して、黙ってうなずいた。




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