【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 15巡目
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971: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2022/01/25(火) 00:40:09.06 ID:1O58KmC60
――――

――



ワイズ「」

ユウナ「…………」

ドロシー「な、なんで、何で知ってるのぉ……」

ペアリス「さ、三人とも……だ、大丈夫?」

何というか……ゲッソリした。

死屍累々だった。全滅不可避だった。リリスか、リリスなのか……? 目の前のこの少女にリリスが吹き込んだのか……?

パトナ「……さ、最後のはちょっと酷かったかな? ご、ごめんなさいドロシーおばさん……」

ドロシー「う、うう、ううううぅうう……!」

――ユウナに似たその顔、赤い髪の毛、元気というかハイテンションな性格で、胸が大きくて、ハーピーで……確かに一つだけなら偶然で済ませられるかもしれないけど、パトナは幾つも僕たちの秘密を知っていた。

秘密というか、誰にも話していないことを。知っていて、それを口にした。

ドロシーさんはなんかもう泣きそうだし、ユウナに至ってはぽかーんと口を開いたまま固まっている。僕は胃が痛い。

パトナ「で、でも! これで信じて貰えたかな? わたしがパパとママの子供で、未来から来たって!」

――――信じられないけど、本当なのかもしれない。僕と、ユウナの娘だってことを――。

ユウナ「――――うん、いいよ。信じてあげる」

僕が口にする前に先にユウナが先にその言葉を言った――さっきまでパトナを疑ってかかっていたユウナが、一番先にパトナが未来から来たと……信じた。

パトナ「えっ!? ほんとママ!?」

ユウナ「うん、ぼくとワイズしか知らないようなことも知ってたし、黒子の位置も……うんあってるし。もしかして遊園地の事とかも知ってる?」

パトナ「あ、うん!!!! 遊園地デート知ってるよ! ペアリスさんのライブに突撃したんだよね!」

目をキラキラと輝かせながらうんうんと頷くパトナ、母親の昔話を楽しそうに聞く子供みたいな……そんな感じだ。


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