42: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2021/12/20(月) 13:29:14.80 ID:86/EQe0g0
こういう時の彼女は、普段よりも幼い感じがする。
そう、彼女は入ったことのない花屋に行くのが好きなのだ。
「寄ってみようよ。ちょっとさ」
「……そう、ですね」
あれ?
珍しく朋花の口調の歯切れが悪い。
「知らない店だよね?」
「そうなんですが……いえ、そうですね。入ってみましょうか〜」
?
なんだろうと思っていたら、なんと朋花が私の手を握ってきた。
え?
どういうことだろう?
どういう意味?
どぎまぎする私を引っ張るように、手をつないだまま朋花は店へと入っていく。
「いらっしゃいま……え!?」
店員と思われる女性は、一瞬驚いたような表情を見せると、うろたえたように店の奥へと入っていく。
「? どうしたのかな?」
私の問いに、朋花は小さくため息をつく。
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