41: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2021/12/20(月) 13:28:24.67 ID:86/EQe0g0
いつも思うのだが、朋花の何気ない立ち居振る舞いは優雅だ。
これが品、というものなのかなと感心する。
「では、知らない者同士で、散策と参りましょうか〜」
「うん、いいね」
私たちは連れ立って歩き出す。
「ね。私たちさ、周りからどう見られてるのかな」
「どう、とはどういう意味ですか〜? 友達……というあたりではないでしょうか〜」
「それはそうなんだけどさ」
なんとなく不満げな声が出て、自分でもびっくりする。
それはまあ、友達なんだろうけど。
「朋花みたいな娘と歩いてると、私もちょっと特別な存在になった気がするよ」
「私は聖母ですからね〜。でも凛さんは子豚ちゃんにはならないと言われるので、やはりお友達ですね〜」
「ふーん……あ、こんなとこに花屋があるんだ」
通りから見える場所に、割と大きな花屋があった。ウチの店より少し大きいだろうか。
「……なかなか品揃えが良さそうなお店ですね〜」
のぞき込むようにしている朋花が、ちょっと嬉しそうな顔をしてるのがわかる。
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